紫外線による殺菌・不活化
紫外線とは1801年にドイツの物理学者リッターによって発見された、太陽の光のひとつ。日焼けやシミ、そばかすの原因となるため「日焼けはイヤ!」と徹底的に対策している女性もよく見かけますよね。
肌に湿疹ができたりする紫外線アレルギーなど、ネガティブなイメージが多い紫外線。しかし私たちは地球で生きている以上、多かれ少なかれ太陽の恵みを受けています。紫外線殺菌もそのうちのひとつではないでしょうか。(紫外線殺菌装置 医療)
よく晴れた日に干された洗濯物は、清潔で気持ちがいいものです。おひさまの匂いがするタオルに顔をつけて、思わずうっとりしてしまった経験はありませんか?
ではお布団を天日干しするのはどうしてでしょうか?それは、太陽の光に含まれる紫外線が強い殺菌力をもち、ダニや雑菌を除去してくれるからです。
紫外線による殺菌のメカニズムには、まだ解明されていない部分があるそうです。ですが一般的には、紫外線は細菌のDNAがもつ情報を分解することで、菌を減らす、または増殖を防ぐとされています。紫外線殺菌灯
対象になる菌・温度・湿度などの条件によって効果は違ってきますが、あらゆる種類の菌にたいして効果があるとされています。 現在ではその効果を利用して紫外線ランプによる殺菌が、食品や医療などの分野で幅広く利用されているんです。
薬剤での殺菌とは違い、紫外線殺菌は残留物が残らず、環境にやさしいとされています。また対象物への影響もありません。そのため食品や日用品を殺菌するのに安全な方法だと考えられています。